塩分摂取をへらす 2

一般に塩分を控えるというと塩からいものを食べないようにしたり、調理に使う塩を少なくしたりと考えがちですが、食品自体に含まれる塩分量もあわせて判断しなければいけません。


食品のパッケージに表記されている栄養成分表示を見る時に、知っておくべきポイントがあります。というのも、食品の栄養表示には塩分量ではなくナトリウム量として記載されているので注意が必要です。 それでは塩分量とナトリウム量の違いは何でしょうか。 食塩の別名は塩化ナトリウムといい、ナトリウムイオンと塩化物イオンが結びついたものですので、ナトリウム量=塩分量ではありません。ですから、下記の計算式で算出し直す必要があります。  


  (ナトリウム量を塩分量に置き換える計算式)     

      ナトリウム量(㎎)×2.54÷1000=塩分相当量(g)

 

簡単に言うと、2倍と3倍の中間くらいと換算すればわかりやすいでしょう。 例えば成分表示の欄にナトリウムが500㎎とあったのであれば、塩分相当量としては約1.25g(1250㎎)となります。


厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準」のなかで食塩摂取量の目標値は[男性で9g未満、女性で7.5g未満]となっています。高血圧治療ガイドラインでは1日の塩分摂取量は6gとしています。平成17年のデータでは日本人の1日の食塩摂取量は、平均11.5g、平成22年では10.6 gと減ってきていますが目標にはまだまだ届いてはいません。


減塩は、塩分を意識してこなかった人にとってはかなり難しく感じると思いますが、なるべくストレスを感じることがないように、正しい知識を身につけて食生活を見直していきましょう。 まずは、調理方法を工夫したり、食塩の多い食品を避けることからはじめてみることが、徐々に減塩する近道です。                 (事務・栄養士 諏佐 )

 

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