答えは、「飲み続けなければならないことが多い。」です。
現在のところ高血圧を完全に治す薬はありません。高血圧治療のゴールは健康長寿、つまり脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を防ぐことです。降圧薬は薬の効いている間だけ血圧を下げて高血圧の合併症を減らすことを目的とした薬なのです。そして薬を服用している期間に、運動量が増えたり、体重が減ったり、ストレスが減ったり、減塩食がしっかりできるようになるなど生活習慣が改善され、血圧が理想値より下がれば、降圧薬を減量したり中止する場合があります。ぜひとも生活習慣を改善する努力を続けてください。
一年のうちで季節による血圧の変動が大きく、とくに冬場になると血圧が高くなる方がいます。そんな場合は血圧の高めの時は薬を継続内服し、夏場に血圧がさがれば内服を中止するというように指導する場合もあります。その場合でも自己判断は避け医師に相談してください。