インフルエンザから身をまもる

 今日はこれからの季節流行が予想されるインフルエンザから身を守ることをテーマにすこしまとめてみます。

 

インフルエンザは飛沫(ひまつ)感染することが知られています。咳をすると飛沫(唾液)が飛び、飛沫は1m以内に落下します。しかし、人は咳の瞬間、自分の利き手を口に持っていき、自分の手に気道粘液や、唾液を大量に付着させてしまい、その手であちらこちらを無意識に触れてしまいます。例えばトイレに行き、ドアノブ、水道の蛇口等に触れます。病院内や飛行機の機内、公共施設等では、触れたところをその都度掃除、消毒することはできません。そこで感染予防に最も有効な対策は、手洗いです。

また密閉された室内、乗り物では、その飛沫そのものがほこりに付着して長時間浮遊することもあるため、感染予防のためにも換気をすることも大切なことです。

 

咳エチケットとは?

1.マスクを積極的に着用する

 →鼻と口の両方を、隙間がないように覆います。マスクを着用していない時は、ティッシュ、ハンカチで口と鼻を覆い、周りの人から顔をそむけましょう。ティッシュやハンカチがない時は、腕や袖口で口と鼻を覆い飛沫が相手にいかないように配慮することが大切です。

2.液体洗剤と流水(水道の水を出しっぱなしにして)出15秒~30秒の手洗いをする(15秒で細菌数は1/10となり、30秒で1/100に減少させることができます。)

 →接触感染を防ぐため、咳やくしゃみをする際に押さえた手や腕はすぐに洗いましょう。

3.アルコールによる消毒をする(流水と液体洗剤手洗いと、同等以上の効果があります。アルコールによりウイルスは30秒後に1/1000、1分後10000~1/100000に減少します。)

 →速乾性消毒用アルコールによる消毒は手や腕に付着した風邪の原因となるウイルスやインフルエンザウイルスを死滅させることができます。正しく手洗いをしたあとにアルコール消毒を行なうことがよいでしょう。液体タイプでは3~5mℓ、ジェル状では500円玉大を完全に乾くまで擦り込むことがコツです。
4.使用後のティッシュの後始末

 →鼻水、痰などを含んだティッシュは感染拡大の元となる可能性があるため、すぐにゴミ箱に捨ててください。            (看護師 二宮)

 内科・循環器内科・小児科

 

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